商業界 2007年8月号に掲載

〔実務特集〕その一言がお客の心に届く!手づくりPOPで顧客創造実践講座
– 3種類の情報を伝えるPOPの組み合わせで競合店との差別化を実現 –

クリーニング店の事例研究

ポイント1 商品を伝えるPOP

クリーニングというのは、商品自体が目に見えることが少ないものである。そこで、商品はPOPを介して、いわゆる「見える化」をすることが重要である。

例えば、「汗抜き加工」という商品(技術)の場合、「これからは暑い時期なので、〝汗抜き加工〟がおすすめですよ」と接客を通して聴覚を刺激しながら、お客の目に見える形で表現し視覚も刺激する。

作成のポイントとしては、単なる商品(技術)説明の垂れ流しは避けること。いくら価値のある商品(技術)でも、お客にメリットが伝わらなくては意味がない。

そこで、例えば「ご存じですか?」「もう体感済みですか?」など、問い掛けのコピーの効果は大きい。

また、高齢化が避けられない昨今、なるべく大きめの文字で、できるだけ文字数を減らすことが重要である。

ポイント2 商品に付随するノウハウを伝えるPOP

衣類の取り扱いや着物の保管方法など、お客に喜んでもらえる情報を、POPを通じて発信したい。

作成のポイントは、よく起こりがちなトラブルなどを伝えるという観点から、少しきつめのコピーを使用。

例えば、「やめてください」「あっ!危ない」など、警戒心を抱かせるコピーも意識して多用する。

ポイント3 地域情報を発信するPOP

カウンター上にはメッセージボードを設置し、常に地域の出来事やイベントの情報および発信を心掛ける。

このボードをきっかけにお客とのコミュニケーションが構築される。

作成のポイントは、字のうまい下手ではなくユーモアのあるものを描くこと。
笑って見てもらえたら大成功という感覚が大切である。

具体例を挙げると、お花見の季節に「私は花よりダンゴがうれしい」など、笑いを創造することが繁盛店への条件となる。

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沼澤 拓也

年間150回以上のセミナー活動を行う。 「POPで日本を元気にする!」を信条にチームPOPジャパン、POP甲子園、POP楽会などをプロディースする。
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