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さぁ、朝3時33分起きの「POPスター」の出番です。2012年3月に出版した著書「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」(ナツメ社)はすでに第5刷!秘伝の「働くPOP」を地域や企業、個人へ伝授。年間150回を超えるセミナー活動は口コミで拡大中!「POPで日本の景氣回復!」を本氣で志します!

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このブログを書いている人

沼澤 拓也(ぬまざわ たくや) 沼澤 拓也(ぬまざわ たくや)

プロフィール

  • 株式会社ピーオーピーオリジン代表取締役
  • 札幌大学非常勤講師
  • POP広告クリエイター技能審査専門委員
  • 札幌商工会議所付属専門学校 非常勤講師
  • 商店街活性化推進調査研究チーム所属

等々、詳しいプロフィールは
オフィシャルサイトに掲載中です。

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進化するPOP広告!販促ツールから戦略的パートナー②

2013.08.22
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前回で『POPマインド』の観点で商売を分析すると、“お客様から支持されるお店”は
基本的に次の3点だとお伝えしました。

(1)明確なターゲット設定
(2)自店の強み提示
(3)お客様の悩み解決

すでに「(1)明確なターゲット設定」については解説しましたので、「(2)自店の強み提示」について進めていきます。

お客様から支持されるお店とは?

  • (2)自店の強み提示

早速ですが、「あなたのお店の〝強み〟は何ですか?」店舗指導の際によくこの質問をします。すぐ応えられるお店もあれば、全く「?」のお店もあります。個人的なデータですが、10店中すぐ応えられるお店は2店、自信がなさそうに応えるお店が5店です。残念ながら、残りの3店は「?」状態です。

やはり、〝強み〟をすぐ応えられる2店については、それを“目に見えるカタチ”つまり「POP広告」にしっかり表現できています。

お店の紹介

逆に「?」状態の3店には、「POP広告」が取り付けられておらず、あるとしても「品名」と「価格」だけというケースが多いことに気づきます。

今は既存の「POP広告」の表現を変える時代にきました。
そのポイントが〝強み〟を提示、それを“目に見えるカタチ”に表現することです。

それでは〝強み〟とはどのような視点から見つけ出せばよいのでしょうか。
マクロ的に〝お店は何で成り立っているか?〟を考えると5つの視点が存在します。

お店は何で成り立っているか?

自店はどこに〝強み〟があるのか?今、再検討が必要なときです。

例えば、豊富な「ノウハウ」を持っているのに提示していないことや、魅力的な「人」が働いているのに紹介していないなど、「商品」や「サービス」以外にも〝強み〟が存在しているかもしれません。

というよりも、このことが大変重要であり、〝キーワード〟です。なぜなら「ノウハウ」や「人」に関しての〝強み〟は、他店で同様の〝強み〟が存在している可能は非常に低いからです。

ここで、あるお店が「人」に焦点をあて、それを〝強み〟として「POP広告」に表現し、お客様へ提示している実例を紹介します。

人を強みとしたPOP広告

 結論からいうと、以前とは劇的に変わった点は次の3つに集約できます。

 ①口コミ誘発

②店内に笑顔開花

③店員のヤル気アップ

 まず①ですが、いわさわさんお手製の浅漬やニシン漬けが〝口コミ〟で
拡がっていることは言うまでもありません。

このお店は同様に他の店員さんも「POP広告」で紹介しています。
もちろん他の店員さんの担当商品も購入客が増えています。

②については、今まで商品の説明程度でしか話したことのなかったお客様と
日常会話をする機会が増え、店内で〝笑顔〟が絶えない雰囲気を作り出せています。

この雰囲気がまた次のお客様を誘引、そしてまた次のお客様へと、
この〝笑顔〟が人を呼び込んでくれる良いサイクルができています。

そして何よりも③ですが、お客様との接点が増えたことで店員さんのモチベーションが
大きく変化したことです。

〝お客様の顔と名前をおぼえなさい〟とよく言われますが、このお店では逆の効果、
つまり〝お客様に顔と名前をおぼえてもらう〟という予期せぬ効果が生れています。

今では「○○さん」とお客様から商品に関するアドバイスを望むなど、信頼感を
構築することができています。

〝新規客の来店〟や〝お得意様から好評〟などは当然のことで、「商売の原点を思い出すことができた」と店主さんはそれこそ笑顔で語ってくれます。

たった一枚の「POP広告」がこのお店を変えたのです。

このような実例からも、〝強み〟がわからないままで「POP広告」を制作しているということは、

その「POP広告」の効果は期待できません。

このお店の話は何も特別な実例ではありません。
どのお店も〝強み〟の宝庫なのです。

〝強み〟を盛り込んだ「POP広告」へ提示の仕方を変えるだけで、お店は加速度をつけて前進します。
「POP広告」が単なる販促ツールではなく、お店を発展させる『戦略的パートナー』としての
存在だということに〝気づき〟そして〝行動〟したお店から変わり始めるのです。

この続きは次号(3月号)で!

自店の強み提示

カテゴリー:POP広告