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【POP広告】 手書きPOP広告クリエイターのチカラ
「POP広告クリエイター技能審査試験」が全国7会場、年2回(2月、8月)開催されています。昭和62年から5万人を超える合格者を輩出しています。
受験者層としては、メーカーや量販店はもちろん、警察から自衛隊まで幅広く支持を得ています。ここ最近は、専門学校などの団体受験も多くなり、この資格取得がキッカケで企業に採用されるなど、その可能性はまだまだ計り知れないくらい百人百様です。
ただ言えることは、リテラシースキルを習得した「POP広告クリエイター」の価値を、戦力として捉えるところが増えています。
その理由は何なのか?代表的な3つのパワーについて解説します。
◎売場を活性化する情報発信力
なぜ、繁盛店には活気があるのでしょうか?それは「情報発信力」です。そしてそのひとつの手段が「POP広告」です。
例えば、店頭・店内に商品が山積みになっていたとします。確かに商品の豊富さによる活気は生れますが、何か物足りなさを感じます。やはりそれはPOP広告による情報発信です。消費者は「商品・サービス」を購入しに来店していると思いがちですが、実は「情報」を得るために来店しているのです。そこに「精神的」喜びや楽しさを感じ、「物質的」満足のための購買行動へ移行するのです。
ここで伝えたいPOP広告による「情報発信力」とは、セールなどの「特売情報」だけではなく、消費者の役に立つ「生活提案型情報」も含まれ、後者を主体に考えていく時代です。
「POP広告クリエイター技能審査試験」(以下POP検定)では、「プライスカード(価格訴求)」や「ショーカード(価値訴求)」そして「ポスター風POP(催事案内)」など、多岐にわたる「情報の質」について、習得することができます。
◎POP広告の精度を高める表現力
「POP検定」では、「レタリング」や「コピー(文案)」、「カラーコーディネート」などの実務スキルも習得することができます。
今更言うまでもなく、お店にとってこれらのスキルはとても重要です。例えば「レタリング」については、POP広告の見やすさや読みやすさなどにはっきりとした違いが表れます。つまり、消費者は情報を収集するが容易になり、購買へつながる確率が高まります。
また、「コピー」については、「特売品」「広告の品」「お買得品」など、至るところにあふれているような「コピー」を使い続けていると、お店全体の訴求力が低下してしまいます。消費者に伝えたい「メッセージ」を作成するという意識が重要です。
「カラーコーディネート」については、「商品・サービス」などの情報を色のもっている特性を活用することで見た目の価値やセンスの良さをうまく表現できます。そのうえ店舗全体のイメージアップを図ることができます。
何より大きな違いはこれまで売り手(お店)視点の販売促進が、買い手(消費者)視点の購買促進という意識で捉えることができます。
◎向上するスタッフの販売力
POP広告をどう捉えるか!単なる「販促ツール」なのか。「人材育成ツール」なのか。またはこれ以外の役割を追求するのか。特異な捉えかたをしている事例をご紹介します。
ある量販店では、新入社員研修にPOP広告を「カリキュラム」として編成しています。制作スキルを高めるというよりも、自分が入社した会社の商品知識を高めるため、POP広告の制作を通じながら強化しています。
また、あるメーカーでは、自社の販売品目だけではなく、取引先が扱っている他メーカーの販売品目のPOP広告まで制作してあげたり、作成方法を指導するなど、販売店サポートの一環として取り組んでいます。
上記どちらの例も、結果的に自社の販売力に結びついており、POP広告の潜在価値を感じさせる興味深い事例です。
ぜひこのタイミングでスタッフの方々に受験させることをおすすめしたい技能試験です。
詳細については、下記サイトでご確認ください。
(社)公開経営指導協会
http://www.jcinet.or.jp/license-exam/pop/