POPちゃんねる

働くPOPで日本を元気に!
さぁ、朝3時33分起きの「POPスター」の出番です。2012年3月に出版した著書「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」(ナツメ社)はすでに第5刷!秘伝の「働くPOP」を地域や企業、個人へ伝授。年間150回を超えるセミナー活動は口コミで拡大中!「POPで日本の景氣回復!」を本氣で志します!

投稿記事一覧 > 2014年01月

このブログを書いている人

沼澤 拓也(ぬまざわ たくや) 沼澤 拓也(ぬまざわ たくや)

プロフィール

  • 株式会社 ピーオーピーオリジン代表取締役
  • 札幌商工会議所付属専門学校 非常勤講師
  • 商店街活性化推進調査研究チーム所属

等々、詳しいプロフィールは
オフィシャルサイトに掲載中です。

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【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第1章〕6

2014.01.27

〔第1章〕 高大は『繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール』と出会った 

第1節―6)

 連日、高大は商店街の視察を続けていた。 

 この日は、空き店舗が目立つ寂れた商店街であった。私鉄の駅を起点に形成されたそこは、日本にある商店街の代表例と言える環境であった。20年前に近隣に大型店が出店し、そのときから商店街に空き店舗が1店2店と増え始めた。現在の商店街組合員数は20年前と比較すると3割減となっていた。

 「こんにちは!」高大は食料品店を訪問した。最初に応対してくれた男性が「こんにちは…」と、前日のお店同様、やはりなぜ総理が来るのだろうと不思議そうであった。

 視察の主旨を伝え、その男性が店主の息子さんであることと、創業45年でお父さんの店主さんが二代目だとわかった。店主さんは遅い昼食の時間だったようで、息子さんはお店の奥にいる店主さんを呼びに行ってくれた。再び主旨を伝え、3つの質問に応えてくれた。

 「一つ目ですが、お店で代々受け継がれていることは何ですか?」

 「受け継いでいることですか? ………これといってないかな。当たり前だけどここの土地と建物ぐらいかなぁ、それと借金も。うちから学べることなんかないよ」店主は恐縮しながらこたえた。

 「二つ目ですが、お店で習慣にしていることは何ですか?」

 「習慣?そんなのないねぇー。毎晩、お酒を飲むくらいかな」

 昨日のお店とは明らかに返ってくる反応が異なっていた。しかし、これがほとんどのお店の現実であったのだ。

 「最後の三つ目です。ご商売を通じて未来に残したいことは何ですか?」

 「残せるものなんてないねぇ… 」

 すると店主さんが続けて次のように打ち明けた。

 「私の代でこの商売を閉じようと考えています」

 「えっ!」高大はとても驚いた。

 数日前から開始した視察であるが、これまで数店で同じようなことを打ち明けられていたのであった。昨日の履物屋さんが特異な例であった。繁盛店どころではない。現状を維持していけるお店に出会う確率さえ低かった。

 「近隣に大型店が出店してから売上げが激減です。よくここまでもったというのが正直なところです」

 「三代目がいるじゃないですか!」

 「息子にはもう伝えています。何か良い仕事があったらそっちに行けと」

 高大は最初に応対してくれた誠実そうな三代目と話をしたくなり店主さんにお願いをした。高大は店の奥のほうへ入りバックヤードにいた三代目に話しかけた。

 

【予告】 店主の息子である三代目の思いとは…

【問題7】 POPスター認定「働くPOP」検定 対策問題

2014.01.25

下記のコピーを、お客さまが買いたくなるキャッチコピーに変換しましょう。

【問題7】 「できたて惣菜」→「                      」

※ヒント … 5通りありますので、そのうちの1つでも解答できたら正解です。

解答は、次回【問題8】に記載します。

前回【問題6】の解答  … 目標
  ※「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」p28参照

【POP広告】 手描きPOP(手書きPOP)の作り方「基本編2」

2014.01.21

記事は、下記のpdfファイルをご覧ください!

 

ショウカードの作り方①

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第1章〕5

2014.01.18

〔第1章〕 高大は『繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール』と出会った 

第1節―5)

 「こんにちは!」

 高大は商店街の視察をはじめていた。ここは東京下町にある老舗が多い商店街であった。

 最初に訪れたのは創業153年の履物屋であった。店頭のショーウインドーには目に鮮やかな色の履物がずらりと並んでいた。

 「いらっしゃいませ」と、ここの五代目店主が応対してくれた。

 「何かあったのですか?」五代目は不思議そうに高大に尋ねた。

 それもそうだ。突然、総理大臣がお店に来るなんてことは考えられないことだった。

 「少しお時間頂けますか?」高大は視察の主旨を説明しはじめた。

 「伺ったのは従来のように店主さんはじめ国民の皆さんからご要望をお聞きするためではありません。皆さんから学びにそして何かを感じ〝日本の景氣回復〟に生かすためにお伺いしたのです」

 高大は自分の思いを語り店主の了解を得ることができた。

 そして早速、準備していた3つの質問をした。

 「一つ目ですが、お店で代々受け継がれていることは何ですか?」

 「家訓のようなものですが、『身なりは足元から』ですね」

 履物屋さんらしい家訓であった。〝オシャレは足元から〟はこのお店の家訓が始まりであった。

 「二つ目ですが、お店で習慣にしていることは何ですか?」

 「習慣というか儀式みたいなことですが、鏡を磨くことです」

 店主はお店の床にある小さな鏡を指さしてこたえた。

 「これはお客さまが履物をはいたときに見る鏡です。履物専用の」

 「靴屋さんで見たことがあります。これを磨くのですね」

 「床面に近いのでホコリがつきやすいのです。履物の見映えに関わりますので毎日きれいに磨きます。それ以上に私たちの心の垢が落とされるようで氣持ちが良いのです」

 数日前から視察を開始していたが、参考になる回答を得たのはこのお店が初めてであった。高大はこの時点でようやく視察の判断に誤りがなかったことに安堵していた。反対を押し切って、賛同者もいない中、閣僚らを納得させる素材が少しでも多く欲しかったのだ。

 「最後の三つ目です。ご商売を通じて未来に残したいことは何ですか?」

 「日本の履物はいつまでも使い続けられるところに価値があります。紐が切れたらその部分を取り換え、底が減ったら補修することができます。良いものをいつまでも長く使うという精神が育ちます。商売を通じてその精神を残したいです。もちろん履いて粋であり、置いてあるだけで美しさを感じます。さらに脱いだ後、揃えて置きたくなる心の調整にもつながるのです」

 「リユース、リデュース、リサイクルの推進活動をある省庁では展開していますが、履物の世界では当たり前のことなのですね」

 「履物だけではないと思います。受け継がれている日本の職人技術はすべて未来に必要とされる技術を超えた重要な考え方ではないでしょうか」

 高大は古いと思っていたことが実は最先端なのかもしれないと感じた。そして官邸にいても決して得られない情報であり、本来望んでいたことであった。

 

【予告】 連日、高大は商店街の視察を続けていた。

【問題6】 POPスター認定「働くPOP」検定 対策問題

2014.01.17

下記の( a )の中に適当と思わる語句を挿入する問題です。

【問題6】働くPOP(最強POP)と働かないPOPの違いは、( a )があるかないか!これがとても重要です。

解答は、次回【問題7】に記載します。

前回【問題5】の解答  … 育てる
  ※「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」p192参照