POPちゃんねる

働くPOPで日本を元気に!
さぁ、朝3時33分起きの「POPスター」の出番です。2012年3月に出版した著書「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」(ナツメ社)はすでに第5刷!秘伝の「働くPOP」を地域や企業、個人へ伝授。年間150回を超えるセミナー活動は口コミで拡大中!「POPで日本の景氣回復!」を本氣で志します!

投稿記事一覧 > 2014年07月

このブログを書いている人

沼澤 拓也(ぬまざわ たくや) 沼澤 拓也(ぬまざわ たくや)

プロフィール

  • 株式会社 ピーオーピーオリジン代表取締役
  • 札幌商工会議所付属専門学校 非常勤講師
  • 商店街活性化推進調査研究チーム所属

等々、詳しいプロフィールは
オフィシャルサイトに掲載中です。

最新記事

カレンダー

2014年7月
« 6月   8月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

カテゴリー

月別アーカイブ

その他

【POP新聞:8月号】 チームPOPジャパン™は「シュリーの店」を応援しています!

2014.07.31

POP新聞 8月号はこちら!

1408号①

 

POP新聞 7月号はこちら!

1407号③

カテゴリー:POP新聞

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第3章〕2

2014.07.27

〔第3章〕へ突入! 「高大は日本のキャッチコピーに取り組んだ」

第1節―2)

 【あらすじ】 各省庁のキャッチコピーの見直しを指示した高大であった!

 

 

 高大はキャッチコピー作成のアドバイスを本を示しながら行った。

 

―――――――――――――――――――――――

第2章 キャッチコピーの5つの法則(p58~61)

―――――――――――――――――――――――

 

 「キャッチコピーは奥が深いことがわかります。コピーライターはその人のセンスで素晴らしいコピーが生まれるのかと思っていましたが、しっかりとした理論や法則、方程式があることを知りました。

 われわれは素人です。センスの良さは求めていません。各省に関心を抱かせるような分かりやすさと伝わりやすさを重視します。

 例えば、今の厚生労働省のキャッチコピーですが、〝雇用、生活、未来のために〟は、分かりやすさはあります。しかし、伝わらない…。これをわずか改善するだけで伝わりやすさを高めることができるのが理論や法則です。

 5つの法則を活用するとこのように生まれ変わります」

と言って次のように披露した。

 

◎その1 … 繰り返し言葉の法則

例)雇用、生活、ワクワクする未来のために

◎その2 … クエスチョンマークの法則

例)雇用、生活、未来を一緒につくりませんか?

◎その3 … 数字の法則

例)雇用、生活、22世紀の未来のために

◎その4 … WHO(誰)の法則

例)次世代のひと、くらし、みらいのために

◎その5 … レコメン(推薦、推奨)の法則

例)世界の人が憧れる!ひと、くらし、みらいのために

 

 閣僚らの反応はやはりいろいろであった。ポジティブに向き合っていたものはさらに関心を示し、眉間にしわを寄せていたものはよりしわを寄せ、そしてまったく意に介さずという態度のものは目をつぶりながらもうなずいていた。

 高大は好感触を得ていた。あと8割方の閣僚らを巻き込むことができると。

 するとひとりの閣僚が口を開いた。

 「閣僚の皆さんは、自分の省のキャッチコピーをご存じでしたか?」

 野党ではあるが、経済産業大臣就任の末広明菜であった。

 「すみません…。正直私は、各省にキャッチコピーがあったことを知りませんでした」

 続けてこのように発言した。すると、

 「私もです。就任して間もなかったので確認していませんでした。総理、すみませんでした…」

 野党の文部科学大臣の眞鍋忠司が言った。

 「いいえ、誤ることはありません。たぶん他の皆さんも同じでしょう(笑)。いかがですか?防衛大臣」高大は笑顔で尋ねた。

 「あることは知っていますが、今思い出せと言われると…」

 「どうですか?外務大臣」

 「………」

 目とつぶってうなずいていたが、目を開けざるを得なかった。そして黙って頭を下げた。

 そこで厚生労働大臣の兼行が発言した。

 「POP広告には技能審査試験があるのです」

 以前、厚生労働省の認定で昭和62年から実施していた資格であること(本書第2章p○○参照)を伝えた。

 あわせてすでに5万人を超える資格取得者がいることを話すと、閣僚らは一同に驚いていた。

 「試験内容は学科と実技に分かれています。学科は店舗、サービス機関等のおける販売促進知識ならびに、販売促進ツール、コミュニケーションツールとしてのPOP広告制作に必要と思われる知識が出題されます。実技はマーカー等を使い、単なるレタリング技術だけではなく、幅広いPOP広告を制作しその能力を審査するものです。色彩やレイアウトなど視覚表現力、キャッチコピーも自ら考えたり、内容を知れば知るほどPOP広告クリエイターは多義にわたる能力を必要としています」

 「そんな資格があるんだね…うんうん」と、閣僚のひとりが感心するように言った。

 兼行を含めた3人が必ず推進力になってくれると、このとき高大は確信した。

 「キャッチコピーが明確でなければ、各省の職員が次世代の子供たちに対してあるべき行政を推進していくための支柱がわからず、国民もパートナーとしてこの国の未来を考えたとき、どうあるべきか迷走してしまうことになります。一丸となって加速していくにはとても大切なことなのです。ですからキャッチコピーはベクトルを合わせて実現するためにも重要なのです」

 高大は思いを込めて力説した。

 「山川政権のキャッチコピーをまず創りましょうよ!」官房長官の天田が発言した。

 天田はタブレット端末を手元に置き何か調べていた。

 「第1次山川政権のときにはそれらしいものはなかったようですね。総理」天田が続けて言った。

 「そう言われてみるとなかったですね…うんうん」と、また閣僚のひとりが言った。

 「いいえ、実はありました。政権を奪取した後だったので〝安定した国づくりはお任せください〟というキャッチコピーがね」

 「………」ほとんどの閣僚が無言であった。

 「そうそうあったあった。うんうん」閣僚のひとりだけが言った。

 「誰が考えたのでしょうね」天田が尋ねた。

 「党の広報部です。こう考えると一方的な押し付け感が否めない。こんなキャッチコピーでは国民の支援など受けられなくて当然、一丸となれなくて当然です」

 「たしかにキャッチコピーは重要かもしれない」天田が言った。

 「大臣就任の際にお伝えした、POP広告を重視していくことをざれごとだと思われた閣僚もいるかもしれません。私は本氣です!

 そこで来週のこの時までに自分の省のキャッチコピーを調べてきて頂きたい。そこからがスタートです」

 そして一拍おいて言った。

 「第2次山川政権と言うより、日本のキャッチコピーとして考えました」

 すると、水戸黄門が印籠を出すがごとく、高大は懐に隠し持っていた自作の手描きPOPを閣僚らに公開した。

 そこにはこう描かれていた。

 

――――――――――――――――――

国民の皆さんは誰を感動させたいですか?

――――――――――――――――――

 

 これまでにない、あの国会で国民に問いかけたメッセージと同じキャッチコピーであった。

 その2〝クエスチョンマークの法則〟で表現されていた。

 

【予告】 閣僚懇談会後、高大が制作したPOPで盛会のうちに終了した。その後、野党から文部科学大臣に抜擢した眞鍋と懇親を持つことになっていた。

【問題31】 POPスター認定「働くPOP」検定 対策問題

2014.07.26

下記の( a )の中に適当と思わる語句を挿入する問題です。

 

【問題31】お客さまの購買心理は、不安よりも( a )が増大すると「欲求」が高まります。

 

解答は、次回【問題32】に記載します。

前回【問題30】の解答  … 寿命
  ※「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」p196参照

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第3章〕1

2014.07.20

〔第3章〕へ突入! 「高大は日本のキャッチコピーに取り組んだ」

第1節―1)

 【あらすじ】 高大は内閣改造を終え、〝日本の景氣回復〟への次のステップに進もうとしていた!

 

 

 内閣改造後、初めての閣僚懇談会の日を迎えた。その前に行われる閣議が内閣にとっては大切であったが、ほぼ進行が決まっている閣議よりは閣僚同士の情報交換が盛んな閣僚懇談会を高大は重要視していた。過日も前閣僚らに〝この国のお客さまは誰か?〟と、問いかけたのもこの場であった。

 通例により内閣総理大臣である高大が議長となり、新官房長官の天田が進行役で閣議が始まった。

 改造後、初閣議とあって高大からまずメッセージが発した。

 「政府の力だけではこの国の未来はありません。先日の所信表明で演説したことが私の思いです。ここにおられる閣僚の皆さんや官僚、そして何よりひとりひとりの国民の皆さんの個の力が日本を成長発展させると確信しております。

 次世代の子供たちに上を向いて引き継げるような日本を創造してきましょう。そのために一致団結、チーム日本としてわれわれも含めた国民の皆さんの潜在力を引き出していこうではありませんか!」

 高大はこの一年間では考えられないリーダーシップを発揮した。

 閣議室は身の引き締まる空氣となり、天田の進行で基本方針や内閣総理大臣が不在時の臨時代理の順位などが決定していった。

 無事初閣議も終わり、引き続き閣僚懇談会となった。

 初閣議の緊張感も解け、お互い会話を交わす和氣あいあいとた空氣へと変わった。このような雰囲氣の中、タイミングを見計らっていた高大が声をあげた。

 「今日は、閣僚の皆さんに決めて頂きたことがあります」高大はこの時を待っていたのだ。

 この瞬間、閣僚の視線は高大に集中した。

 「各省のキャッチコピーをそれぞれの大臣に考えて頂きたいのです」

 「キャッチコピーですか…?」ひとりの大臣が尋ねた。

 「そうです!これまでのキャッチコピーは誰に向けたものなのかが明確ではありません。そこでしっかりと対象をお客さまである〝次世代の子供たち〟へ発信することを目的に刷新します」

 以前、大臣就任にあたり内定者を官邸に呼び、高大は口頭でこの内閣の優先順位の一番が〝景氣回復〟だと伝えていた。そして、その手段として〝POP広告〟を駆使するため、閣僚らに例の本をひとりひとりに与えていたのだ。あわせて閣議の際には必ず持参して臨むことも伝えていた。

 そして過日、国会で国民に問いかけたことや内閣改造に取り組んだキッカケが、この本によることを語りそれぞれの閣僚から理解を得ていたのだ。

 「閣僚の皆さんにはすでに渡してある本の第2章を参考に、大臣自ら〝次世代の子供たち〟に宛てたメッセージとして真剣に考えて頂きたいのです」

 このように高大が告げると閣僚らは本に目を通し始めた。

 反応はいろいろであった。ポジティブに向き合うもの、眉間にしわを寄せるもの、中にはまったく意に介さずという態度のものもいた。そう、前幹事長の園場と同じ派閥のものたちだ。

 高大は内閣改造の際に、仲間から園場に近しい閣僚は一新するべきだと進言を受けていた。

 しかし、ほとんど留任させたのだ。

 あの国会での国民に向けた演説の後、支持はかなり高まっていた。それは権力の強いものが派閥をつくり、その力の論理で政治が動くことに終止符が打たれるだろうと世の中の人たちは願っていたからだ。

 結果は、野党を大臣に据えるこれまでにない人事で辛うじて支持率は上向いたが、半分裏切られたと感じている国民も多かった。

 高大がなぜこのような人事を行ったのか?

 それはこれまでの政治をもっと深く知り、根本から新しくつくり直すために必要であったからだ。

 これまでの一年間である程度のことは学ぶことができていた。しかし、把握しきれないことが一つだけあったのだ。

 それは政治家と官僚の良好な関係であった。

――― なぜ、園場の派閥の大臣は上級官僚と良好な関係が築けるのだろう…?

 唯一、この点だけが解決できていなかったからだ。

 高大も官僚との連携なくして〝日本の景氣回復〟は困難だと知っていた。この大臣らから学ぶことはまだあると感じていたからであった。

 

〔新内閣の閣僚名簿〕

 

◎財務大臣(兼任副総理大臣) … 留任 金山 有三 (園場の派閥) 62歳

◎外務大臣 … 留任 渡 春夫 (園場の派閥) 60歳

◎総務大臣 … 新任 (高大に近い志) 45歳

◎法務大臣 … 留任 (真田の派閥) 60歳

◎文部科学大臣 … 野党 眞鍋 忠司 39歳

◎経済産業大臣 … 野党 末広 明菜 45歳

◎国土交通大臣 … 留任 (他の派閥) 65歳

◎農林水産大臣 … 新任 (高大に近い志) 54歳

◎厚生労働大臣 … 留任 兼行 美保 (政策会長 伊藤望の後輩)

39歳 高大と同年

◎環境大臣 … 留任 江子 正美 ※設定未定(考えないと…)

◎防衛大臣 … 留任 (他の派閥) 55歳

◎復興大臣 … 留任 (他の派閥) 48歳

◎内閣官房長官 … 新任 天田 進 (高大の友人)39歳

◎国家公安委員会委員長 … 留任 (他の派閥) 58歳

 

 野党の議員を大臣に登用したインパクトがかなり大きかった。しかし園場だけではなく、真田の派閥の閣僚も留任したものもおり、そのうえ要職の留任が多かった。特に財務大臣の金山は園場の側近中の側近であり、新内閣の内情は筒抜けであることを疑う余地はなかった。

 この大臣らとどう向き合うか。志ある新任の大臣との融合が課題であった。

 高大は課題をエネルギーにするタイプだった。その課題が困難なほど、良質なエネルギーに変えるキャラクターであった。

 まずは2割の味方を育てることに注力することを決めていた。なぜなら、例の本に次のように記されてあったからだ。

 

―――――――――――――――――――――――

 8割方のスタッフはPOP制作を嫌がります。逆にいうと2割のスタッフはPOPに取り組む姿勢があるのです。このスタッフとともに制作する環境を整えると、賛同者が1人、また1人と必ず増えていきます。そのコツを教えましょう。(p198)

―――――――――――――――――――――――

 

 高大はこのコツを手にしていたのだ。だから自信があった。

 現在、閣僚は14名。そのうちの2割というと3名であった。

 高大は3名のやる氣のあるスタッフ、いや閣僚をすでに味方にしていたのだ。

 

◎文部科学大臣 … 野党 眞鍋 忠司

◎経済産業大臣 … 野党 末広 明菜

◎厚生労働大臣 … 留任 兼行 美保 (○○会長 伊藤望の友人)

 

 やる氣というとまだ難ありだが、味方である閣僚もいた。

 

◎総務大臣 … 新任 (高大に近い志)

◎農林水産大臣 … 新任 (高大に近い志)

◎内閣官房長官 … 新任 天田 進 (高大の友人)

 

 高大はキャッチコピー作成のアドバイスを本を示しながら行った。

 

【予告】 各省庁のキャッチコピーは何なのか?そして日本のキャッチコピーとは何なのか?

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第2章〕10

2014.07.13

〔第2章〕 高大は日本のPOPに取り組んだ。

第7節―1)

 【あらすじ】 高大は内閣改造を終え、〝日本の景氣回復〟への次のステップに進もうとしていた!

 

 

 1日の仕事を終え公邸に戻った。

 高大は移動時間やその他時間のあるとき、また寝る前に〝POP最強のルール〟に目を通していた。一通り読み終え、再び読み始めていたくらいだ。今度は大切なページに付箋を付けながらであった。

 高大は〝日本の景氣回復〟への次のステップに進もうとしていたのだ。

 今日は寝る前に自分の机の引き出しから3本のマーカーを取りだした。最近、自費で購入したものだ。本に書いてあったマーカーと用紙を用意していたのだ。

 本のPOP文字をどうしても描きたかったのだ。記されているサンプルのとおりに、カタカナ、ひらがな、漢字などを描いてみた。とても上手とは言えない出来栄えであった。

 

――――――――――――――――――――――――

 芯の先端が丸くカットされているのが丸型マーカー(通称:丸ペン)です。持ち方は鉛筆と同じです。ただし、芯の先端を使うため、多少意識してマーカーを立てて使います。~ ~芯の先端が斜めにカットされているのが角型マーカー(通称:角ペン)です。描く線によって持ち方を変えます。~ ~芯の先端が角ペンより幅広いのが極太マーカーです。角ペン同様、縦線と横線で持ち方を変えます。(p92)

――――――――――――――――――――――――

 

 本に書いてある通りに繰り返し練習を重ねていった。

 高大には次回の閣僚懇談会までにやらなければならないことがあったため、寝る間を惜しんで描き続けていた。

 

――――――――――――――――――――――――

 「書く」ではなく「描く」です。「書く=文字」「描く=図形」です。~ ~まず制作する人が「描く」という意識をもつことです。(p94)

 

 POP文字を描くときのポイントは、線を引いたら止めることです。線の終わりははねたり、払ったりせずに、必ずしっかり止めます。短期間でPOP文字の描き方を習得したいときは、特にこの基本を忠実に守りましょう。(p95)

――――――――――――――――――――――

 

 サンプルを真似しながら数日、練習を続けマーカーに使い方にも慣れたため、最初よりは明らかに文字ではなく図形になっていた。

――― マーカーには独特な持ち方や使い方があるのか…

 高大はこれまで、鉛筆や筆の持ち方や使い方は学校で教わったことがあったが、マーカーは初めてであった。

――― これは楽しい!鉛筆や筆同様に学校で教えたら良いのではないか…

 高大はこのとき、文部科学大臣に抜擢した野党の眞鍋の顔がよぎっていた。

 POP文字が描けるようになったことで、高大はPOP制作に取り組もうとしていた。しかし、本に記してある次のところが氣になっていた。

 

――――――――――――――――――――――

 図形化したPOP文字が上手なことと、POPにアピール力があることはイコールではありません。POP文字は1つのかたまりとして表現してこそ訴求力がアップします。(p100)

――――――――――――――――――――――

 

 そして、このページには訴求力を高める〝3つの法則〟が記されていた。

 

――――――――――――――――――――――

〔法則1〕

POP文字は天地、つまり高さをそろえることが基本です。

〔法則2〕

ひとつひとつのPOP文字の幅をそろえることもポイントです。

〔法則3〕

字間を詰め、かたまりで見せることが決め手となります。

――――――――――――――――――――――

 

 高大は、〝3つの法則〟を意識しながらPOP文字で文章を描いてみた。高さをそろえることはそんなに難しくなかったが、幅をそろえることと時間を詰めて描くことが意外に単純ではなかった。

 しかし徐々にではあったが、本に記されてあるとおりに描けるようになってきた。

 閣僚懇談会の日が近づいていたので1枚の用紙にPOPを完成させるため、これまで練習したように取り組んでみたのだ。

 1枚2枚…5枚…10枚と描いてみたが、何かしっくりこないPOPであった。

――― 何か違う…

 高大は本に記されているとおり忠実に描いてみたのだが、納得できるPOPがなかなか描けなかった。

 悩んだときにはこの本!というのが高大の習慣になり始めていた。すべてのページを熟読していたがつくり方(描き方)の章である第3章を読みなおした。

 そこにはやはり重要なことが記されてあった。

 

――――――――――――――――――――

 POPを制作するとき、あれこれ考える前に必要なのは余白の設定です。~ ~余白がPOPの命と理解しましょう。紙のサイズや文字が大きいと目立つだろうと思いがちですが、それは大きな誤解です。絵画が引き立って見えるのは額縁に入っているからです。POPも額縁に入れれば引き立つのですが、コストや手間がかかります。簡単に引き立たせる方法が余白の設定なのです。(p88)

 

 余白と文字のバランスによって、商品への注目度が変わり、商品のイメージにも影響します。原則として、周囲の余白が大きいほど高級感を演出できます。逆に、余白がわずかしかない、あるいはまったくない場合、お客さまは商品価値そのものを低く捉えてしまいます。余白の設定を見直すだけで、店にリニューアル効果が生まれるのです。今あるPOPの余白を見直してみてはいかがでしょうか。(p89)

――――――――――――――――――――

 

 描くことだけに夢中になっていた高大は、POPの命である余白のことを見落としていたのだ。見落としていたというより、正直なめていた。しっかり描くことができれば魅力的なアピール力がたかまるだろうと考えていたからだ。しかし、うまくいかなかった。

 高大は余白を意識してPOPを描いてみた。すると明らかにアピール力に違いがあらわれたのだ。まるで、描いていない部分である余白が語っているように感じていた。

 

 「よしっ、できたぁー!」

 

 余白を意識してあっという間のことであった。

 

【予告】 第3章へ突入!「高大は日本のキャッチコピーに取り組んだ」