POPちゃんねる

働くPOPで日本を元気に!
さぁ、朝3時33分起きの「POPスター」の出番です。2012年3月に出版した著書「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」(ナツメ社)はすでに第5刷!秘伝の「働くPOP」を地域や企業、個人へ伝授。年間150回を超えるセミナー活動は口コミで拡大中!「POPで日本の景氣回復!」を本氣で志します!

投稿記事一覧 > 2014年08月

このブログを書いている人

沼澤 拓也(ぬまざわ たくや) 沼澤 拓也(ぬまざわ たくや)

プロフィール

  • 株式会社 ピーオーピーオリジン代表取締役
  • 札幌商工会議所付属専門学校 非常勤講師
  • 商店街活性化推進調査研究チーム所属

等々、詳しいプロフィールは
オフィシャルサイトに掲載中です。

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【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第4章〕2

2014.08.31

〔第4章〕 「高大は自らPOP広告クリエイターになろうとした」

第1節―2)

 【あらすじ】 新役員会が開催されていた。前役員会でも問いかけたように、高大は新三役に対しても用意していた。

 

 

たった数パーセント上昇しただけで雰囲気を180度変えるパワーを持っている数字に高大は、最近、関心を抱いていた。

それは例の本に数字についてたくさん記されていたからだ。

 

――――――――――――――――――――――

人間は数字で表現されるとその商品により一層の興味がわきます。購入にいたるだけではなく誰かに語りかけたくなるのです。いわゆる口コミです。(p15)

 

人は数字に敏感に反応します。価格が気になるのは数字で構成されているからです。

価格以外にも、時間、回数、種類などに数字を使うことができます。意識して数字を入れることで、お客さまがつい気になるキャッチコピーをつくってみましょう。(p60)

 

売れていた商品の売上が落ち込む要因は、お客さまがその商品のことを忘れていたり、気がついていないケースがほとんどです。

商品のことを思い出させるために有効なのが、まずデータを開示すること。これまで売れていたわけですから、販売実績などのデータをPOPで発信しましょう(p15参照)。(p114)

――――――――――――――――――――――

 

前役員会でも問いかけたように、高大は新三役に対しても用意していた。

「日本を代表する数字といえば何でしょうか?」

「………」

前役員会のときに〝この国のお客さまは誰ですか?〟と問いかけたことがあったので、伊藤と財前はそのときほど驚きはしなかったが、作田はすこし戸惑っていた。

「今度は〝数字〟ですか!」伊藤が言った。

「今度はとは?」作田は理解できずにいた。

「人口○○億人、GDP○○兆円の世界第3位の経済大国、国家予算90兆円あまり、国債発行額の○○兆円もそうかもしれないですね。最近だと消費税8%もありますね」財前は思い当たるところを次々とあげた。

何かが違うと高大は考えていた。財前の数字には自分が求める何かが足りないような氣がしていた。

そして、例の本に記されていることを述べた。

「〝人間は数字で表現されるとその商品により一層の興味がわく〟ようなのです。商品のところを日本に置き換えた場合、この国のお客さまである次世代の子供たちの興味がわく数字って何だと思いますか?役員のみなさんの立場で結構です。

そしてこの数字は、〝誰かに語りかけたくなる。いわゆる口コミ〟とあるのです。人口が1.2億人だとか、GDPが480兆円だとかはとても大事な数字には違いありません。しかし、次世代の子供たちが誰かに語りかけたい数字でしょうか?

われわらは大人視点であり、商売で考えるところの売り手視点なのです。だから、この国は繁栄しなくなった…」

「以前から総理がおっしゃるお客さまである〝次世代の子供たち〟の視点。これが再び日本を発展させるキーワードであるとともに、分かりやすく具体的に表現できる数字がもつ力をもとめているわけですね」

伊藤が高大の代弁者となって他の2人が理解しやすいように話をした。

「〝意識して数字を入れることで、お客さまがつい気になるキャッチコピーをつくってみましょう。〟とも記されています。先日閣僚らに担当省庁のキャッチコピーを調べることを指示しました。

キャッチコピーが単なるお飾りではなく、次世代の子供たちに届けるメッセージの役割を持たなくてはならないと考えています。

同様に役員のみなさんも、党を超えてこの国が発信しなければならない数字とキャッチコピーを考えてもらいたいのです」

高大は国民から期待され始めたことに感謝しながらも、おごることなく氣を引き締めることを新三役に告げて役員会を終了した。

 

【予告】 高大の決意!とは?

【問題36】 POPスター認定「働くPOP」検定 対策問題

2014.08.30

下記の( a )の中に適当と思わる語句を挿入する問題です。

 

【問題36】 どちらの商品が優れているのか、自分に有益か、などを考えるのが「購買心理8段階」の5段階目( a )です。

 

解答は、次回【問題37】に記載します。

前回【問題35】の解答  … 準備
  ※「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」p197参照

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第4章〕1

2014.08.24

〔第4章〕へ突入! 「高大は自らPOP広告クリエイターになろうとした」

第1節―1)

 【あらすじ】 フランスでの首脳会談を終え、高大は日本に戻っていた。日本ではある現象が起こっていた。

 

 

フランスでの首脳会談を終え、日本に帰っていた高大は党の役員会に出席していた。

役員会はとても明るい雰囲気に包まれていた。これまで下がり続けていた山川内閣の支持率が初めて上昇していたからだ。

高大はこのような現象を氣にするような人物ではなかった。

しかし、近しい人物や党内の議員からは笑顔が生まれていた。この1年、納得のいくような経歴も実績もない高大がなぜ総理大臣に?という疑問が国民だけではなく野党や党内からも噴出しており、そのうえ内閣支持率は下がり続けていたからだ。

「総理もご存じでしょう(笑)2日前に発表された内閣支持率ですが、前回の18%から25%に上昇しました。まだまだ喜べる数値ではありませんが、まずは党内の雰囲気が明るくなったことを実感しているのは私だけではないはずです」

前内閣では政策会長であった伊藤が笑顔で言った。内閣改造後、幹事長に就任したため役員会の進行を担っていた。

役員会には高大と伊藤の他、事務会長、政策会長の計4人が出席していた。

 

〔党の新三役〕

 

◎幹事長 … 新任 伊藤 望 (他の派閥) 41歳

◎事務会長 … 留任 財前 圭祐 (真田の派閥) 63歳

◎政策会長 … 新任 作田 実 (園場の派閥) 58歳

 

新三役での役員会は今回で2回目であった。役員の顔ぶれをみると派閥政治を払しょくできたとはまったく言えない状況であった。

高大は総理大臣という立場で権力をかざし、自分に近い志の議員を登用することはいくらでもできたはずだ。

しかし、根本から高大の考えは違っていた。自分が権力をかざせば、また次の政権も同様なことをしてしまうことがわかっていたからだ。

派閥を壊すにはまずは自分が権力に頼らない思考と行動にこだわったのだ。

新内閣や新役員の顔ぶれからして高大に期待していた国民を納得させられなかったかもしれないが、先を考えての決断であった。

しかし、上昇した理由がひとつあるとすれば、それは野党からの大臣登用であったと分析する議員や評論家は多かったが、国民はそんな視点で山川内閣を支持していたわけではなかったのだ。

そのことが判明したのは1年後のことであった…。

 

ともかく理由は何であれ、役員会は1回目とは異なり明るさで満たされていた。園場を幹事長としていた前役員会と比較してもこの点だけは確実に勝っていた。

党の政策や運営、国会活動など前役員会のときは園場の意見が尊重優先されたが、新役員会では本来の議論が絶えなかった。

真田派で前三役からの留任である事務会長の財前圭祐も前向きな発言が目立っていた。園場派ではあるが新任の作田実も重要なポストに指名され、やる氣がひしひしと伝わってきた。

たった数パーセント上昇しただけで雰囲気を180度変えるパワーを持っている数字に高大は、最近、関心を抱いていた。

それは例の本に数字についてたくさん記されていたからだ。

 

 【予告】 前役員会でも問いかけたように、高大は新三役に対しても用意していた。

【問題35】 POPスター認定「働くPOP」検定 対策問題

2014.08.23

下記の( c )の中に適当と思わる語句を挿入する問題です。

 

【問題35】「( c )を怠らない」という商売繁盛の鉄則は、POPにも当てはまります。

 

解答は、次回【問題36】に記載します。

前回【問題34】の解答  … ③裏面
  ※「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」p164参照

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第3章〕5

2014.08.17

〔第3章〕へ突入! 「高大は日本のキャッチコピーに取り組んだ」

第3節―2)

 【あらすじ】 末広経済産業大臣、そして高大のことを避けている渡外務大臣との懇談が続いていた。

 

 

 高大自ら入れたお茶を飲みながら明日のフランスとの首脳会談について意思の疎通を図っていた。〝フランスのブランドを越える日本〟を構築し、貿易黒字を見据えた交渉を進めることを確認した。

 重大なポイントを明確にし、望む結束力が固まっていた。

 このタイミングで高大が熱く語りだした。

「この国を繁盛させたい!景氣回復させたい!それには今の国の仕組みでは未来が拓けないのです。そう思いませんか?残念ながら私にはこの国を成長させる力はありません。また政府もそうです。園場議員のほうが政治家としての力、権力を行使できることは間違いないでしょう。

しかし、そのような政治は変えなくてはいけない。権力のあるものがすでに力のあるものたちのための政治を繰り返すだけです。これまでの仕組みを壊さないかぎりますます国力の低下は必至です」

「あなたは園場議員のおかげで総理大臣になったのではないですか。その恩を忘れるようなものと心を通わすことはできない!」

 予想どおりの反応であった。そのうえ渡は間違いなく今か、次期総理になっていた人物であったのだ。今の立場に不満を抱いて当然であった。

 しかし、渡を説得する自信が高大にはあった。それは例の本に次のように記されてあったからだ。

 

―――――――――――――――――

店の経営方針に掲げて本気で取り組むのです。上層部が率先してPOP制作のリーダーシップをとってください。制作にかかわれないなら制作者をできるだけほめましょう。そうすれば、まわりのスタッフもどんどんやる気を出してくれます。他人任せでは決してうまくいきません。~ ~「本気」は、リーダー次第で、今すぐにでも変えられること!まずは、リーダーが積極的にPOP制作に参加し、本気をみせましょう。(p199)

―――――――――――――――――

 

 この部分を参考に高大は本氣で渡とぶつかったのだ。

 

「渡大臣はなぜ国会議員になったのですか?権力を持ちたいからですか。はじめはきっと違ったのではないでしょうか。いや今もそのはずです。なぜ?」

 高大が本氣で必死に問いかけると渡はすぐに答えようとはせず時間をおいて言った。

「私にも〝志〟があった…。日本を良くしたい!という〝志〟で政治家を目指した。永田町にいるとそれがいつの間にかなくなっている」

「それはなぜだと思いますか?」

「………?」

「仕組みが悪いのです。渡大臣や各議員が悪いのではなく、仕組みが悪いのです。これを変えなければただ繰り返すだけです。渡大臣のように〝志〟をもった次世代の政治家も、今の仕組みではいつの間にか〝権力〟を優先してしまうのです。〝権力〟ほどあてにならないものはありません。そのあてにならない〝権力〟でこの国は動かされている。このような仕組みの国に未来なんかありません。そう思いませんか?渡大臣!」

「………」

「もう一度、初心を思い出してください!そして私に、いやこの国に本当の意味での力を貸してください」

「私にはあなたについていく理由が見つからない。それと言った実績もなく何を信用し同調すればよいのかがわからない」

「確かに実績やこれといった魅力のある人間ではありません。しかし、私がこれまでの総理大臣に勝るところがただひとつあります。それは〝権力〟がないということです(笑)」

「(笑)」

 ずーっと硬かった渡の表情がくずれた。

 すると、側で聞いていた末広も同調するように話し始めた。

「〝権力〟はないかもしれませんが、その代わりに〝勇氣〟があります。この野党である私を大臣に指名してくれたことなど、すごい〝勇氣〟だと思います。これまでの常識にとらわれない新しい政治が総理ならできると感じます。われわれは基本として野党ですが、今の仕組みの中で対立していました。仕組みを変えるなんていう発想ではなかった。なぜなら、総理が実行しようとしていることは今の政治家を否定するようないわば自分の身を否定することを進めていらっしゃるからです。今はっきりと私は見つけました。山川総理についていく理由を(笑)」

「………」渡は黙って聞いていた。

「末広大臣!ありがとう」

 末広大臣をこの場に呼んでいたことは正解であった。

「園場議員が山川総理を推薦したことは、きっと改革のはじまりだったのです。園場議員は〝権力〟を振りかざしたつもりで推薦したのでしょうが、それを超える本当の意味での力が園場議員に潜在的に働いたのだと感じます。総理になったのは必然なのです」続けて末広が言った。

「〝権力〟を超える力ですかぁ…。本当の意味での!

 私は野党の末広議員とも心を通わせることはできないと感じてましたが、立場の違いがあっても日本人ならみんなこの国のことを思う氣持ちは同じなのですね」

 渡は心を通わせるように言った。

「明日はワクワクするような首脳会談にしましょう!」そしてこう言い残して渡は自分の部屋へ帰っていった。

 

 翌日の首脳会談をむかえた朝、日本ではある現象が起こっていた。

 

 【予告】 第4章へ 「高大は自らPOP広告クリエイターになろうとした」