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さぁ、朝3時33分起きの「POPスター」の出番です。2012年3月に出版した著書「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」(ナツメ社)はすでに第5刷!秘伝の「働くPOP」を地域や企業、個人へ伝授。年間150回を超えるセミナー活動は口コミで拡大中!「POPで日本の景氣回復!」を本氣で志します!

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このブログを書いている人

沼澤 拓也(ぬまざわ たくや) 沼澤 拓也(ぬまざわ たくや)

プロフィール

  • 株式会社ピーオーピーオリジン代表取締役
  • 札幌大学非常勤講師
  • POP広告クリエイター技能審査専門委員
  • 札幌商工会議所付属専門学校 非常勤講師
  • 商店街活性化推進調査研究チーム所属

等々、詳しいプロフィールは
オフィシャルサイトに掲載中です。

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【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第4章〕9

2014.10.19
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〔第4章〕 「高大は自らPOP広告クリエイターになろうとした」

第3節―4)

 【あらすじ】 引き続き、高大にとっては学科試験よりも、実技試験が難関であった。

 

 

最終の問題6は選択形式で次のような設問であった。

 ◎〔A〕あなたの住んでいる市(または町)のシニア活動支援センターでは、「シニアライフキャンペーン」を、9月10日(火)~16日(月・敬老の日)の期間に実施します。センターでは、体力トレーニング、パソコン活用法、新事業相談などのミニ講習コーナーなどがあり、55歳以上の市(町)民なら誰でも参加できます。

 そこであなたのお店が属する商店街(またはショッピングセンター)でも、このキャンペーンに協賛し、「元気なシニアの応援フェア」を同時期に開催します。各店舗・テナントでは、自店の推奨品(例えば、シニア向きのスマートフォン、使いやすい文具、疲労回復の健康食品、安全安心の食品、若さを保つ化粧品やアクセサリー、など)をアピールします。

 このフェアを告知し、自店の推奨品をPRするポスター風POP広告を作成しなさい。

 以下の項目は必ず作品に盛り込んでください。

(1)  キャンペーン名称とキャンペーン主催者名(市または町の名称は自由に設定)

(2)  フェアの名称と実施期間

(3)  お店の名前

(4)  自店の推奨する商品またはサービス(業種、商品は自由に設定)

(5)  推奨品または、推奨サービスのキャッチコピー

※イラスト、装飾デザイン、その他のアレンジは自由です。

 

 ◎〔B〕あなたが働く文具・雑貨専門店「POPステーション」では、この秋より一押し商品『※実際の商品名』の売り出しにあたり、店頭に飾るポスター風POP広告を作成することになりました。

写真・図や詳細情報をもとに、購買ターゲットや売場状況などのシチュエーションを想定し、商品オリジナルキャッチコピー・イラスト・装飾デザイン等を考え、ポスター風POP広告を作成しなさい。

※商品・価格は必ず盛り込むこと

【詳細情報】

●「POPステーション」は複数路線が乗り入れている駅ビルの中にあり、10代~30代に人気のあるお店

●『※実際の商品名』はタブレット端末の表面を粘着テープを使用して清掃する商品

●『※実際の商品名』のロールは12周分あり1周40回程度使用可能

(その他、【商品写真】並びに【売場取り付け図】が明記されています)

(右記問題は開催ごとに内容は異なります)

 

(A)または(B)の選択問題。指定されたこと以外はすべて問題文をヒントに自分でコピーを考えなければならないため、最も実践的な問題なのだ。B4サイズ(364mm×257mm)の枠にポスター風のPOP広告を作成するのだ。レタリングやレイアウト、色使いなどの技術面だけではなく、ポスター風の要素を盛り込んだ企画面も充実したPOP広告のことだ。

 

問題5までの検定対策で〝レタリング〟〝レイアウト〟〝カラー〟などの技術面はある程度のレベルまで成長していた高大であった。問題4~6に共通して忘れてはならないポイントとして余白は重要であり、命であった。以前、余白を無視したことでPOP広告に訴求力が感じられなかったことを記憶していたからだ。この点に注意すれば問題はなかった。

しかし、ここにきて新たな課題が〝コピーライティング〟〝プランニング〟などの企画面であった。

そこで〝コピーライティング〟にまず取り組んだ。例の本の第2章が『買いたくなるキャッチコピーのつくり方』の章であったため、そこを熟読した。多くのポイントが記されてあり、特に次の項が参考になった。

◇POINT(1 まずお手本になるキャッチコピーを探してみよう

◇POINT(2 キャッチコピーの5つの法則①

◇POINT(3 キャッチコピーの5つの法則②

センスがなくてもいくつかのコツを覚えることで解決できることがわかった。

残るは〝プランニング〟の対策であった。斬新なアイデアを出すことに長けていた高大は、取り組み始めてすぐに自分の能力を発揮できることに氣がついた。POP検定の場合、斬新さはさほど求められていないため、まずは基本を押さえることを考えた。

このように描くだけではないPOP広告クリエイターの潜在的な可能性の大きさをあらためて感じていた。自分がPOP広告クリエイターになるだけではなく、いかにして5万を超えるパワーを結集するか思案していた。

 

【予告】 第5章へ!「高大は5万人のPOP広告クリエイターを生かそうとした」

※ここまではフィクションでしたが、ノンフィクションを交えながらの展開が始まります。筆者(沼澤拓也)は、あるプロジェクトを立ち上げ、9月23日より本格的にスタートしました。名称は「総理大臣にPOPを1枚、手描きしてもらうプロジェクト」です。手描きPOPのパワーを実感している企業100社の応援により、まずは1000社までその輪を広げていきます。輪の力をもらいながら『総理大臣にPOPを1枚』手描きしてもらえるよう行動していきます。この進捗状況はこの【小説】のノンフィクション編として、不定期になりますが随時、更新します。

※読者の方で、私も応援したいという場合は、当社HPの「お問合せ」(下記アドレス)からアクセスして頂きメッセージください。

http://poporigin.com/inquiry/

 

※読者の皆様にはこれからのリアルな展開をお楽しみください。感謝!