投稿記事一覧 > 2016年10月19日
【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第1章〕9
〔第1章〕 高大は『繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール』と出会った
第2節―2)
【あらすじ】 商店街視察で訪れた薬屋さんで目の当たりにした光景のづづき…
「これはPOPです」彼女が言った。
高大は、そこに置いてあった本に氣づいた。これが「繁盛店が必ずやっている POP最強のルール」との出会いであった。
しかし、本当の出会いはすでにこの商店街を訪れたときに始まっていた。高大は1店目でもこの本の存在を目にしていたのだ。
「この本は?」と高大が尋ねると、
「POPの考え方や描き方、キャッチコピーのつくり方などが書いてあり、いろいろ参考にしています」と、彼女が言った。
「POP?」高大は何のことやらさっぱり分からなかった。
「これです。マンガと勘違いされた。今私が描いているこの広告です」このとき彼女が描いていたのがPOPだと理解した。
「これPOPって言うのですか?」
「見たことないですか?たぶんどこのお店でも使っています。パソコンで作るお店もありますけど、うちは手描きが多いです」
高大は正直こう思った。
―――今どき手描き?
「先日、この商店街で手描きPOPセミナーが開催されたんです。そのときの教材でした」と彼女が言った。
高大は「繁盛店が必ずやっている POP最強のルール」を手に取り、ちらっと開いてみた。
「すべてのページがカラーだからとても分かりやすいのです」と彼女が笑顔で言った。
普段、自分が読んでいる文字だらけの本とは中身が全く異なり、イラストや写真、図解などもあり、POPのことを知らない自分でも全体像を理解するのに時間は必要ない体裁であった。
高大ももちろん買い物をするわけだが、POPの存在は意識したことがなかったし、このものにちゃんとした理論や技能があることなど知る由もなかった。
アートのようでアートではないのだろう。かといって単なるポスターや広告とも違うような表現にグッと引き込まれとても興味を抱いていた。数ページめくっていくと氣になるタイトルがあり、高大は次の文章に視線をとめていた。
【予告】 高大の視線をくぎづけにしたその一文とは!
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