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【小説】 もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第1章〕12
〔第1章〕 高大は『繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール』と出会った
第3節―1)
【あらすじ】 高大は「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」を購入しに、薬局の女性スタッフに教えてもらった商店街の本屋へ向かった。
隣、またその隣のお店も訪問した後、本屋さんにたどり着いた。確かに小さいが高大は好きなタイプの本屋さんだった。
〝中学生はこれを読め!〟や〝売れない文庫本フェア〟など、他の本屋さんとは異なる雰囲気を醸し出していた。
それこそ店内には手描きPOPが貼付されていた。
「こんにちは!」と、高大はレジにいた男性に挨拶をした。
「いらっしゃい」と、その男性はやさしげな声で迎えてくれた。
「『繁盛店が必ずやっている POP最強のルール』(以降、POP最強のルール)っていう本、取り扱っていますか?」
本のタイトルが長くて覚えづらいので、先ほどのお店でメモしたものを見ながら尋ねた。
「あっ、ありますよ」と、男性が言った。そして目の前の棚を指差した。
私は驚いた。1冊ではなく、3冊。いわゆる平台に積まれていたのだ。
―――何でこんな小さな売場にこの本が場所を無駄に使っているのだろう…。
高大はこの本を手に取り「これください」
そして不思議に思ったことを尋ねた。
「なぜ3冊もあるんですか?」
「急にこの本の問い合わせが増えてね。それで5冊発注したんです。他に買いに来た人に聞いたらこの商店街で手描きPOPセミナーがあったらしいのです。そのときの教材だったようで、参加した人の口コミで知れ渡ったようですよ。すでに2冊売れました。でもなんで総理大臣が?」逆に男性は不思議そうに尋ねた。
「口コミです(笑)」と、高大はこたえた。
そして、この本代1728円(税込)を支払ってから男性とPOP談義となったのだ。
「失礼ですが、店主さんですか?」高大は尋ねた。
「はい、そうです。久住と申します」と、丁寧にいった。
「まさかこの本を総理大臣が買いに来るとは驚きです。POPに興味があるんですか?」久住さんが尋ねた。
「久住さんのところを訪ねる前に4店寄ったのですが、そのうちの2店で目にしたのです。それでどんな本なのか興味をもちました。POPって全く意識しないで普段買い物していたことにまず驚き、理論や描き方である技能があることにまた驚きました」
「私もです。大事だということは知っていましたが、ちゃんとした描き方があるのはなんとなくしか知りませんでした。いわゆる検定試験もあるようですよ」と、久住さんが教えてくれた。
「検定試験ですか!」高大はさらに大きな衝撃を受けた。
【予告】 POPに検定試験があることや、久住さんが実際に描いたPOP、その他の取組みに接した高大はますます夢中になり始めていた。
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