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【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第2章〕 1
〔第2章〕 高大は日本のPOPに取り組んだ。
第1節―1)
【前回、第1章までのあらすじ】 難題にぶつかると父の墓前で話しかける高大であった。そこには、すでに政界を引退していた以前党の幹事長や外務大臣などを歴任された土田耕三がいた。高大が唯一と言ってよい、とても信頼している人物であった。父の大親友でもあった。この国のお客さまを定義できずにいた高大は、土田に尋ねた。「それは君の内に答えがある」土田のこの一言が、解決どころか高大の悩みは一層深くなっていた。
結局、この国のお客さまを定義できずじまいだった。そこで高大は、『POP最強のルール』の先を読み進めた。この本の中に何かヒントが書かれていることを念じていた。この思いは意外と早く叶った。
するとそこにはこうあった。
8マスシートでお客さまの心が見えてくる(第1章 ポイント3)
―――8マスシートって何だ?
高大の関心はとても高まり引き続き読み進め、次にこう書いてあった。
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8マスシートでは、お客さまの購入という行動だけでなく、さらにその先にある満足を超える感動まで想定します~ ~お客さまに感動を与えるために、店主・スタッフはPOPを通して何を伝えることができるのでしょうか。(31頁)
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―――そうだったのか!感動を与えたい対象がお客さまだったのか。
高大は一筋の光を見つけることができた。しばらくその喜びに浸っていたがすぐに次の疑問が彼を襲った。
―――この国が感動を与えたい対象は誰なんだろう?
高大は考えた。
―――やはり国民なのか?
しかし、高大には持論があり、国民はチームメイトであった。一緒にこの国を繁栄させる上で欠かせない仲間であった。国民の力なしに内閣や国会、官僚だけでは困難なことを知っていた。仲間のみんなで幾多の困難を乗り越え、悲しいときには共に泣き、うれしいときには共に笑う。このような関係を国民と築くことをイメージしていた。
もし仮に国民がチームメイトで無かったとすると、高大にとって、この国のトップという立場で誰の視点で働けばよいのか、さらに迷走を始めることになるのだ。
これまでの政治がそうであったように結果、議員や官僚の視点で働くという状況を招くことになるのだ。
高大は、それだけは避けたかった。どうしても国民がチームメイトであり、明確なお客さまを定義しなくては、この国の繁栄は望めないのだ。
高大は解決の糸口となるヒントを探すためにさらに読み進めた。そして、とても興味深い頁にたどり着いた。
【予告】 相変わらずこの国のお客さまを定義できずにいた高大だが、「POP最強のルール」を頼りに読み進めていくと、ある図解が明示されていた。
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