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【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第2章〕5
〔第2章〕 高大は日本のPOPに取り組んだ。
第2節―3)
【あらすじ】 党の定例役員会が終了した。その後…
結論がでないまま役員会は終了した。
その後、役員会室で二人きりとなった女性役員の伊藤から
「突然どうしたの?」
「何がですか?」
「幹事長に一任が決まり文句だったじゃない。それなのに… 役員の皆さんの驚いた顔に笑いをこらえるのが大変だったわ(笑)ほんとどうしたの?」
「実はある本と出会って」
「へぇー、どんな本なの?」
高大は商店街でこの本と出会った話をした。
「そうだったんだ。POPか…」
「書いてあったんです。繁盛するお店とそうでないお店の違いが」
「それって、そんなに重要?商売のこと知ってどうするの?」
「単純に思ったんです。繁盛店から〝日本の景氣回復〟の真髄が知れるんじゃないかと」
「ウワサになっているわよ。最近、総理が変なことはじめたって。商店街に立ち寄っていたのはそういうことだったの。それでPOPと出会ったというわけね」
「伊藤さん、POPって知っていた?」
「当たり前じゃない!こう見えても自分で買い物しますから(怒)」
「そうでしたね。伊藤さんも家に帰れば主婦でしたね」失礼しましたと言わんばかりであった。
「子供やついでに旦那がおなかをすかせて帰ってきますから」
「そう考えると女性ってすごいですね。ほんと尊敬します」
「有難うございます(笑) ………今日の質問とPOPが関係あるの?」
「〝お客さま視点〟なんですよ。繁盛店は!そこで疑問がわいてきたんです。この国のお客さまって誰だ…?」
「なるほど… それで質問したのね。相手が違ったわね」伊藤は笑っていった。
「でも収穫はあった!この1年間は様子見であったけど、役員や閣僚の本質が掴めずにいたんです。今日で役員たちが誰のために政治活動しているのかがよくわかりましたよ。今度は閣僚たちにも聞いてみます」
「また相手が違うと思いますがね(笑)」
「閣僚たちの本質が分かるだけでも収穫です」
と、高大が言うと伊藤が次のように言った。
「今日は私も収穫ありました。この総理大臣でこの国のためになるのだろうかと、1年間ずーっと不安だったのよ。なんかこれからが楽しみになったわ。何かできることがあったら言ってちょうだいね」
「有難う!」
お互い会議室を出て廊下を違う方向に行こうとした時だった。伊藤が思い出したようにこう告げて歩いて行った。
「POPのこと、厚生労働大臣の保科香苗(ほしなかなえ)に聞いてみたらどうかな。確かPOP検定っていうのがあったと思うよ」
高大は商店街で久住さんに聞いたことを思い出した。
【予告】 今度の戦いの場は閣僚懇談会であった。
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