POPちゃんねる

働くPOPで日本を元気に!
さぁ、朝3時33分起きの「POPスター」の出番です。2012年3月に出版した著書「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」(ナツメ社)はすでに第5刷!秘伝の「働くPOP」を地域や企業、個人へ伝授。年間150回を超えるセミナー活動は口コミで拡大中!「POPで日本の景氣回復!」を本氣で志します!

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沼澤 拓也(ぬまざわ たくや) 沼澤 拓也(ぬまざわ たくや)

プロフィール

  • POP学 創始者
  • POP広告検定 技能審査専門委員
  • 大学非常勤講師
  • チームPOPジャパン™ 主宰
  • POP甲子園 審査委員長
  • 株式会社ピーオーピーリジン 代表取締役

等々、詳しいプロフィールは
オフィシャルサイトに掲載中です。

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【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第4章〕6

2014.09.28

〔第4章〕 「高大は自らPOP広告クリエイターになろうとした」

第3節―1)

 【あらすじ】 来年の2月の『POP広告クリエイター技能審査試験』合格に向けて、高大は行動を起こした。

 

 

試験は毎年2月と8月に開催されていた。
来年の2月の『POP広告クリエイター技能審査試験』合格に向けて行動を起こした。公務に差し支えないよう試験主催の(一社)公開経営指導協会の通信教育を申込み、休日はこの勉強に費やした。

試験ガイドの概要には〝店舗およびサービス機関におけるPOP広告を販売促進ツール、コミュニケーションツールとして捉え、単なるレタリング技術のみではなく、幅広いPOP広告作成能力を審査するものとします〟と明記されていた。

学科試験は簡単そうであった。制限時間30分、正誤式で50問(1問2点)出題され60点以上の正解率で良いのだ。POP広告の種類や役割、作成の知識、使用する用具について問われるのだ。そして、POP広告を学ぶには販売促進全般の知識を必要とした。マスメディアであるテレビ・新聞・雑誌・ラジオや補完メディアであるチラシ・DMなど、そして近年はインターネットに関する出題も傾向として見られた。普段からマスメディアに取り上げられる立場にある高大にとって、POP検定対策で始めた勉強がメディアを理解できる機会となっていた(笑)

例えば、次のような普段使える問題もあった。

◎SNSはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、インターネット上でユー

ザー同士がコミュニケーションできる会員制サービスです。

◎DMは特定対象者への訴求効果があり、チラシは広範囲の集客に有効なツールと言え

ます。

◎チラシを作成する場合には、商品を多く総合的に並べるタイプよりも、テーマや商品

を絞り込んだ方が、訴える力は強まります。

◎PRとは広告のように見なされますが、本来は一般消費者また社員などに対して、企

業方針や企業内容を示し、理解と協力を求める活動をいいます。

◎プル戦略とは、広告やセールスプロモーションにより直接消費者に働きかけて需要を

発生させ、自社商品ブランドのマーケットシェアの向上を実現し、購入させようとす

る戦略のことです。

 

POPらしい問題としては、

◎POP広告のPOPとは、Point of purchase(advertising)の頭文字をとったもので、購買時点(広告)という意味です。

◎POP広告は、見やすさ、読みやすさが大切なため、できるだけ紙面一杯に描くことが重要で、余白(ホワイトスペース)などを取る必要はありません。

◎POP広告のショーカードはもう一人の販売員として、商品説明や商品の推奨などの役割を果たします。

◎マーカーの角ペンを上手に使うコツの一つには、先端のエッジ(端)を効果的に利用

します。

◎明朝体は、楷書体の運筆法を基盤に、自然の筆跡を様式化してうまれた、横線が太く縦線が細い特徴を持つ書体です。

 

法律に関する問題としては、

◎日本では『表現の自由』が保障されているので、POP広告のコピーも虚偽でなければあいまいな表現なども、自由に表現することができます。

◎メーカーの商品政策ばかりでなく、小売店にあってもPL法を考慮したPOP広告政策は大切です。

◎日本ではJAS法により、一般消費者向けに販売される全ての食品について品質表示が義務づけられており、特に生鮮食品については原産地の表示が必要です。

◎景品表示法とは、独占禁止法の特例法で、競争を公正なものにし、不当表示や過大な

景品類の提供による不当な顧客誘引を禁じている法律で、消費者の利益を保護するも

のです。

◎著作権とは著作者が著作物に対して持つ権利で、文章、曲、歌詞、絵画、写真などすべて著作権の対象です。POP広告作成の際にも、著作権を考慮することが大切です。

 

店舗関連の問題としては、

◎ゴールデンスペースとは、人間の視点の高さとの関係で最も見やすく、手の届く範囲で最もさわりやすい高さの空間をいいます。

◎ダウンライトとは、下方向から上に向けて照らすもので、ある部分をクローズアップさせる時に効果的です。

◎情報バリアフリーの視点から考えると、文字の大きさや色彩に配慮したPOP広告も必要となってきます。

◎色の3原色は、赤紫(マゼンダ)・緑みの青(シアン)・黒(ブラック)です。

◎コンドラの両端のゴンドラエンドには「重点商品」を陳列するより、「定番商品」を陳列したほうが売上げが伸びます。

 

こんな出題も過去にはあった。

◎「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のドラッカーとは、経営学者の第一人者として高名なピーター・ドラッカーのことである。

 

(解答は巻末に掲載)

 

近年は、販売促進の範疇も拡大しユニバーサルサービスの視点も取り入れた出題となっていた。意外と幅広いことを知ることができ学習意欲が増大していた。

――― POP広告クリエイターは、単にPOPが描ける人たちではないのかぁ…。ほんといろんなことを学んでいるんだ。それが5万人以上もこの国に存在している。みんなに活躍してもらわない手はない!

勉強しながらあらためて感じていた。

 

【予告】 学科試験よりも、実技試験が難関であった。

【問題40】 POPスター認定「働くPOP」検定 対策問題

2014.09.27

下記の(   )の3つの中から適当と思わる語句を選ぶ問題です。

 

【問題40】 POPをつくる経験を積んだら、次は、POPのつくり方を( ①知る ②見せる ③教える )機会をもつようにしましょう。

 

解答は、次回【問題41】に記載します。

前回【問題39】の解答  … 表示物
  ※「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」p166参照

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第4章〕5

2014.09.21

〔第4章〕 「高大は自らPOP広告クリエイターになろうとした」

第2節―3)

 【あらすじ】 幹事長の伊藤との会談はつづく…

 

 

「ひとつお聞きします。そこまでしてなぜPOP広告にこだわるのですか?」

伊藤はあの目を見たときからすでに本氣を感じていた。しかし、なぜPOP広告なのか?POP広告に何ができるのか?POP広告じゃなければならないのか?このことをしっかり受け止めたかったのだ。

「笑顔を創造することができるからです。自分が尊敬する政治家に教わったのです。その人は〝政治にしかできないことで笑顔を増やしたい〟と話してくれたのです。そして最近、この国から笑顔が減っていることを憂いていたのです」

「………」伊藤はハッと黙り込んでしまった。

続けて例の本に記されていることを高大は示した。

 

――――――――――――――――――――

POPのその先に笑顔があるか!

 

●笑顔を想像

現代は人間の気持ちが沈みがちです。雇用環境や景気悪化、その他不安な事態など暗い出来事が多いからです。その中で商売を継続し、繁盛させることは大変かもしれません。これまでの延長線上で商売を捉えていると、市場は狭まる一方です。商品を販売することが商売だと考えている店では、その傾向がより顕著です。

今は販売のその先にあるシーンを考える時代であり、そこに手を抜かない店が成長します。最も優先するべきなのは、お客さまの笑顔のために働くことです。何より笑顔は連鎖します。商売を通じて笑顔を提供することができれば、苦難な現代の商売であっても1人の笑顔がまた1人の笑顔を連れて来店してくれます。笑顔にさせてくれる店には人が集まります。

ここからが重要です。POPを制作する心構えとして、商品を購入してくれるお客さまの笑顔を想像して描きましょう。商売の原点に返って、お客さまの笑顔をイメージしながらPOPづくりを楽しんでください。

 

●笑顔を創造

売上も大切ですが、お客さまのストレスを取りのぞき、笑顔を提供することに商売の価値を見出す。ここに焦点をあてたいものです。

笑顔を創造することを知っているPOP広告クリエイターが活躍するシーンが増えると、その先に「日本の景気回復」が現実味を帯びてきます。(p190)

――――――――――――――――――――

 

伊藤は本に記されていることに共感した。特に〝最も優先するべきなのは、お客さまの笑顔のために働くことです。〟というところであった。まさに彼女の信条であった。

伊藤は高大の最強の理解者になろうと決心した。高大の目指す政治、そしてPOP広告を駆使することで伊藤自身が目指す政治も成し遂げられることを確信できたのだ。

「総理!POP検定の健闘をお祈りしております」

このメッセージは伊藤が納得したことの現れであった。

高大と伊藤は両手でガッチリ握手をした。

そして会議室をあとにしようとしたとき、伊藤が氣になることを口にした。

「厚労大臣の兼行には氣をつけてください!彼女はとても頭がきれます。味方にしておきたいタイプで決して敵にはしたくない。政治家というよりは官僚のような存在です。お願いしたことはテキパキとこなします。まったくミスもない。ただ彼女は本音を語らない。何より彼女の嫌いなものは…」

「嫌いなものは?」

「……… 〝笑顔〟です」

POPでつながることができる兼行とも伊藤同様、志を共にできると感じていたためとても意外であった。しかし、確かにこれまで兼行の〝笑顔〟を見たことはなかった。

「笑顔が嫌い…」

高大がポツリと口に出すと、伊藤は静かにうなずいた。

 

【予告】 来年の2月の『POP広告クリエイター技能審査試験』合格に向けて、高大は行動を起こした。

【問題39】 POPスター認定「働くPOP」検定 対策問題

2014.09.20

下記の( c )の中に適当と思わる語句を挿入する問題です。

 

【問題39】 今後ますます進行する高齢化時代において、大きな字でなければ見えにくいお客さまが増えることを考えると、( c )のわかりやすさが店選びのポイントになります。。

 

解答は、次回【問題40】に記載します。

前回【問題38】の解答  … ②コラージュ(切り貼り)
  ※「繁盛店が必ずやっているPOP 最強のルール」p108参照

【小説】もし日本の総理大臣がPOP広告を描いたら〔第4章〕4

2014.09.14

〔第4章〕 「高大は自らPOP広告クリエイターになろうとした」

第2節―2)

 【あらすじ】 宇宙飛行士を目指していた高大であったが…

 

 

「宇宙飛行士になります!」

 

合宿中の研究発表の際に決意表明をした高大であった。

今日はこの時と同じ目をしていた。伊藤はその目に本氣を感じた瞬間であった。

同じように宇宙飛行士を目指していたものもいたが、高大の目指すところは政治の世界だと皆が思っていたから、会員の皆が驚かされた。単に星が好きだから入会しているのだろうと皆は考えていたのだ。まさか!という思いを皆が共有していた。政治家の息子が政治の世界を目指すとは決まっていないが、祖父が総理大臣、このとき父は党の幹事長であった。政界のサラブレッドであったのだ。

この後、高大は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が平成10年に宇宙飛行士を募集したときに2次医学検査と面接試験まで進んだ。しかし、最終試験に選ばれた8人の中には入れなかった。宇宙飛行士の募集は毎年あるわけでも、定期的にあるわけでもない。平成10年以降、平成20年まで実施されなかった。高大はこの間も働きながら宇宙飛行士を目指していた。

そんな折、父が倒れた。高大は政治の世界を目指すことになった。

 

「なりますって… 総理大臣の職はどうされるのですか?」伊藤はようやく反応した。

「もちろん辞めはしません。なぜなら、総理大臣だからこそ〝POP広告クリエイター〟を目指すのです!そして自ら日本の良質な商品やサービス、高度な技術力と誇れる文化を世界に発信するのです。そして何より、5万人を超えるPOP広告クリエイターに活躍してもらう。すでにそんな土壌があるのにこれを使わない手はないと思いませんか?」

「それはわかりますけど、総理自らがならなくても」

「いや!リーダー自ら取り組まなくてはならないのです」

高大は例の本の次のところを示した。

 

――――――――――――――――――――

POPへの「本気」をリーダー自らアピールする

 

3つ目のコツは、社長や店長などの上層部が、POPを最重要項目にすること。店の経営方針に掲げて本気で取り組むのです。上層部が率先してPOP制作のリーダーシップをってください。制作にかかわれないなら制作者をできるだけほめましょう。そうすれば、まわりのスタッフもどんどんやる気を出してくれます。他人任せでは決してうまくいきません。~ ~リーダー次第で、今すぐにでも変えられること!まずは、リーダーが積極的にPOP制作に参加し、本気を見せましょう。(p199)

――――――――――――――――――――

 

「他のことは組織が出来上がっているからその役割のリーダーに任せれば良いでしょう。しかし、これは新しい取り組みです。まだ何もない段階です。私の頭の中にしかその設計図はありません。細かな部分を説明しても伝わらない。自らが本氣で取り組む姿勢を見せることからスタートしないと尻切れトンボで終わってしまうのです。幹事長!まずあなたにこの本氣が伝わらなければこの取り組みは達成できないのです。志が同じのあなたに本氣を感じて頂けますか?」

「ひとつお聞きします。そこまでしてなぜPOP広告にこだわるのですか?」

伊藤はあの目を見たときからすでに本氣を感じていた。しかし、なぜPOP広告なのか?POP広告に何ができるのか?POP広告じゃなければならないのか?このことをしっかり受け止めたかったのだ。

 

【予告】 キーワード!「○○を想像」と「○○を創造」