– 3種類の情報を伝えるPOPの組み合わせで競合店との差別化を実現 –
クリーニング店の事例研究
ポイント1 商品を伝えるPOP
クリーニングというのは、商品自体が目に見えることが少ないものである。そこで、商品はPOPを介して、いわゆる「見える化」をすることが重要である。
例えば、「汗抜き加工」という商品(技術)の場合、「これからは暑い時期なので、〝汗抜き加工〟がおすすめですよ」と接客を通して聴覚を刺激しながら、お客の目に見える形で表現し視覚も刺激する。
作成のポイントとしては、単なる商品(技術)説明の垂れ流しは避けること。いくら価値のある商品(技術)でも、お客にメリットが伝わらなくては意味がない。
そこで、例えば「ご存じですか?」「もう体感済みですか?」など、問い掛けのコピーの効果は大きい。
また、高齢化が避けられない昨今、なるべく大きめの文字で、できるだけ文字数を減らすことが重要である。
ポイント2 商品に付随するノウハウを伝えるPOP
衣類の取り扱いや着物の保管方法など、お客に喜んでもらえる情報を、POPを通じて発信したい。
作成のポイントは、よく起こりがちなトラブルなどを伝えるという観点から、少しきつめのコピーを使用。
例えば、「やめてください」「あっ!危ない」など、警戒心を抱かせるコピーも意識して多用する。
ポイント3 地域情報を発信するPOP
カウンター上にはメッセージボードを設置し、常に地域の出来事やイベントの情報および発信を心掛ける。
このボードをきっかけにお客とのコミュニケーションが構築される。
作成のポイントは、字のうまい下手ではなくユーモアのあるものを描くこと。
笑って見てもらえたら大成功という感覚が大切である。
具体例を挙げると、お花見の季節に「私は花よりダンゴがうれしい」など、笑いを創造することが繁盛店への条件となる。
沼澤 拓也
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