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進化するPOP広告!販促ツールから戦略的パートナーへ①
突然ですが〝POP広告の価値〟をご存知でしょうか!それは<POP広告>のネーミングからもよくわかります。この<POP>とは 「Point of purchase」 この英文の頭文字からつけられています。
直訳すると「購買時点」… 何かお氣づきになりませんか!
そうです、「購買」という言葉を使っていること、これが〝POP広告の価値〟なのです。
ほとんどの経営関連用語は「販売」という言葉を使っています。
この「販売」と「購買」の違い、それは〝視点〟が異なるということです。
「販売」とは売り手の視点、「購買」は買い手、つまりお客様の視点なのです。
これが〝POP広告の価値〟であり、私がこれから伝えていきたい【POPマインド】なのです。
今までもこれからも商売の〝キーワード〟であるこの「お客様の立場にたった視点」を継続、さらに成長させた企業がお客様の支持を得るのです。
お客様から支持されるお店とは?
この【POPマインド】の観点で商売を分析すると、〝お客様から支持されるお店〟は次の3点が基本として考えられます。
- (1)明確なターゲット設定
よくこのような反応が返ってくることがあります。
「この時代、ただでさえお客さんが減っているのにさらにターゲットを絞ったら来店数が減ってしまうよ」そうです、減ってしまいます… 現状の戦略のままであれば。
まずは既存の<POP広告>の表現を変えることから実践しましょう。
従来の〝お買得品〟〝おすすめ品〟〝人氣商品〟など、このキャッチコピーの効果は以前に比べるとかなり信頼度を失いました。
「まあ、とりあえず定番のコピーだから」とか、「POP広告に時間かけてられない」など、それより恐ろしいことが「全く考えずに使用している」ことです。
このようなお店は多いのではないでしょうか。
お氣をつけください!お客様はお見通しです。
このような商売を続けていると〝ターゲットを設定〟する以前に来店数は減少してしまいます。
店内に設置する<POP広告>にどのような成果を創造させるのか!
今回お伝えしたいことは、誰に?〝お買得〟なのか、誰に?〝おすすめ〟そして誰に?〝人氣〟なのか。
この点を明確にしてください。
その他の例)
〝おすすめ品〟 → 〝冷え性の方におすすめ〟
〝人氣商品〟 → 〝20代のOLさんに人氣〟
このように〝ターゲットを設定〟するとどのような変化があらわれるのか?
ターゲット設定内のお客様が主観的にその情報を収集しだします。
購買心理もさらに〝能動的〟になります。
それはなぜか?
人間は自分に対するメッセージだけを受け取り、それに対して〝反応(=購買)〟してしまいます。
この状況が続くとお客様がそのお店に〝共感〟を抱きはじめます。
コミュニケーション育成のプロセス〝発信→共感→対話〟が完成します。〝ターゲットを設定〟するだけでそのお店へのお客様の接触度合いが変わります。
今回は〝ターゲットの設定〟について、ミクロ的な視点で解説しましたが、マクロ的なお店(=商売)全体の〝ターゲットの設定〟も重要です。
下の画像はあるお店の店頭で使用した<POP広告(メッセージボード)>です。
このお店は地域住民をターゲットにしています。
「うちもそうだよ!」と聞こえてきそうですが、このお店のアイデンティティ(=独自性)は〝ターゲットの設定〟を“目に見えるカタチ”にしているところです。
経営者をはじめ、従業員の方々は当り前と考えますが、地域住民はそれを意識して買物はしていません。
「私たち(=地域住民)のことをいつも思ってくれているお店だ」とは全く考えていないのです。
ところがこの<POP広告>を掲示することで、この地域での〝存在感〟や〝価値〟が変わってしまいます。
<POP広告>を単なる販促ツールで終わらせますか?
それともお店を発展させる<戦略的パートナー>としての役割を与えますか?
<POP広告>に命を吹き込ませるのは本氣で変革を求める売り手の意識です。
売り手の都合だけを優先した<POP広告>はもう廃棄しませんか!
ご存知のとおり、人間の情報収集感覚は〝視覚〟が大部分を占めています。
売り手側が考えている以上にお客様にとって<POP広告>は“人生のナビゲーター”の役割を果たしています。
この続きは次回へ!